マグロの種類

マグロは種類や部位、時期によって味わいが違います。魚ポチで取り扱いのある5種類のマグロとメカジキをご紹介します。

クロマグロ(ホンマグロ)

特徴

最高級のマグロ。
マグロの王様の名にふさわしく身も脂も別格で、程よい酸味とたっぷりの旨味が特徴です。赤身は鮮やかな赤色で、お刺身やお寿司にぴったりです。
さらに、大トロが多いのも人気のひみつです。トロの部分は脂がたっぷりとのり、甘みもあります。特に、秋から冬に獲れる脂ののったクロマグロにはこれ以上ない旨さがあります。
天然ものは、魚の状態が良ければ熟成させることもできます。熟成すると、柔らかな食感になり、旨味や味わいがぐっと濃くなります。養殖も盛んに行われており、輸入物も多いです。

国産のクロマグロは秋~冬が旬です。一方で、南半球のクロマグロは日本の夏(南半球は冬)が旬です。

ミナミマグロ(インドマグロ)

特徴

クロマグロと人気を二分する、味に深みのある高級マグロです。
ねっとりとした質のいい脂がたっぷり乗っているのが特徴です。身は濃い赤色で、硬くしまった身質でお刺身やお寿司向きです。トロの部分は分厚く、濃厚で、甘みもコクもあります。
春先から夏にかけて南大西洋の海域で獲れますが、養殖も盛んで、年中流通しています。色変りが早いので、早めにお使い頂くことをお勧めします。南半球で獲れるため、基本的に全て輸入ものです。

夏(生息域である南半球は冬の時期)

メバチ(バチ、メバチマグロ、バチマグロ)

特徴

根強い支持のある、さっぱりしたマグロです。
ちょうど良い脂乗りが特徴。調理すると色が鮮やかに出るため、お刺身やレアカツ、アボカドサラダなどにアクセントとして加えても映えます。
クロマグロやミナミマグロに比べると色変りも早くありません。また、メバチのトロはスジが多いため、お刺身には向きませんが、薄く切って炙りにすれば、スジがとろけて本マグロを凌ぐうまさになります。トロなのに安いというのも魅力。秋口に三陸沖で獲れるメバチは水っぽさがなく絶品。

秋~冬(この時期のメバチマグロはクロマグロをしのぐ美味しさとも言われます)

キハダ(キハダマグロ)

特徴

赤身のあっさりとした味わいが魅力のマグロです。身質が硬めなので刺身にしても崩れません。脂が少ないのでトロはとれませんが、上品でクセのない赤身を楽しむことができます。お刺身はもちろん、漬けやステーキにしてもおいしいです。
また、色変りが遅いのも魅力のひとつ。暖かい海域で獲れるので、三重や九州でよく水揚げされます。春先に日本の西部で水揚げされるキハダは品の良い脂、身のねっとり感があります。名古屋、大阪では本マグロより人気で、高値になるマグロです。

漁獲量のピークは5~7月頃ですが、本格的に脂が乗るのは冬。

ビンナガ(ビンチョウ、ビンナガマグロ)

特徴

シーチキンの原料で有名なマグロ。
脂が少なく、モチモチとした食感が特徴です。冬になると脂がのり、まるでトロのような柔らかい食感とピンク色の見た目になります。回転寿司でもよく使用されています。

メカジキ(メカ、カジキマグロ)

特徴

吻(ふん)と呼ばれる長い上顎が特徴。 気仙沼の突きん棒漁が有名です。カジキマグロの異名をもちますが、マグロではなくカジキ科です。
カジキマグロと呼ばれるだけあって、食感はマグロによく似ています。切り身のイメージが強いですが、鮮度のいいものを刺身にすると、とろとろとした食感が楽しめます。マグロよりも淡白で、脂乗りもしつこすぎず絶妙です。あまり知られていませんが、実は汁物の出汁にしても美味しい魚です。